東京五輪にオーストラリア代表として出場を目指す自転車BMXの榊原魁(23)がオーストラリアで開かれた試合中に転倒、頭部外傷を負い重体となった。地元メディアが12日までに伝えた。東京五輪への出場は厳しい情勢となった。家族は「これからの道は長くて難しいものになると理解している」との声明を出した。

榊原は日本人の母と英国人の父の間に生まれた。幼少時を過ごした日本で本格的にBMXに取り組むようになり、妹の爽(20)とともに日本代表として世界選手権の年代別クラスなどに出場していたが、オーストラリアに転居後の2012年末に同国代表に転向。東京五輪への出場、メダル獲得への期待が高まっていた。

8日にオーストラリア南東部で行われたワールドカップ(W杯)の試合中に負傷し、ヘリコプターで首都キャンベラの病院に運ばれた。9日に脳への圧迫を軽減する手術を受けた後は、意図的に医学的な昏睡(こんすい)状態に置かれ、集中治療室(ICU)で治療を受けている。

家族は声明で「私たちは前向きな姿勢を保ち、日々物事を進めている」としている。(共同)