【ソルトレークシティー(米ユタ州)=矢内由美子】男子500メートルは新浜立也(23=高崎健大職員)が34秒03で銅メダルを獲得した。

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日本男子として13年500メートル銀の加藤条治以来となる表彰台だったにもかかわらず、新浜は悔しさで目尻を赤くした。

アウトコースからスタートして100メートルを全体最速の9秒43で入ったが、第2カーブで腰が引けて減速。強化で身についたスピードを制御する技術が追いつかず、「人生初のスピード感で転倒が頭をよぎった。優勝したクリズニコフとはコーナーの技術に差がある。未熟さを痛感した」と唇をかんだ。

だが、男子7年ぶりメダルの意義は大きい。「世界スプリント選手権とW杯最終戦で強さを見せつけたい」と意気込んだ。