新潟アルビレックスBBはアルバルク東京に41-69で敗れ、昨季からレギュラーシーズンの同カード4連敗となった。41点はBリーグでのチーム最少得点。旧bjリーグ時代の49得点をも下回った。チーム得点王のPFニック・パーキンズ(23)が家庭の事情で一時帰国。PFラモント・ハミルトン(35)、PFエグゼビア・ギブソン(31)が初めて同時に出場したが、前半で21点差をつけられるなど、ペースをつかめなかった。新潟は16日もA東京と戦う。

  ◇   ◇   ◇  

王者の厚い壁が序盤から新潟の前に立ちはだかった。第1クオーター(Q)のスコアは11-24。第2QはA東京の攻撃を15点に抑えたものの、新潟の得点も7。ハードな守備の前に強引なシュートを打たざるを得なかった。前半を終えて18-39と21点のビハインド。試合終了時、点差は28に開いた。

開幕戦の2連敗に続き、今季のA東京戦は3敗目。昨季のレギュラーシーズンから数えるとカード4連敗。今季2度記録しているこれまでのチーム最少得点の55点を下回った。旧bj時代の14年10月4日の秋田ノーザンハピネッツ戦で記録した49点にも届かなかった。1試合平均20・6得点のパーキンズの不在は大きかった。運動量と速さを武器にしていた攻撃の要を欠き、208センチのハミルトンと211センチのギブソンが初めて同時にコートに立った。ただ、要所では複数で囲みに来る相手の堅守に屈した。

庄司和広監督(45)は「誰が出ても同じ強度でプレーする。隙を見せたらすぐにペースを持っていかれる」とA東京に対して最大の警戒をしていた。PG五十嵐圭(39)も「開幕の時は完成度が違った。今、自分たちがどれだけ戦えるか」と今回の対戦をチームの成長の尺度を測る試合と位置付けていた。その司令塔も無得点に抑えられた。

混戦の中地区にあって、新潟はチャンピオンシップ進出圏の地区2位を狙えるが、B1残留プレーオフに回るリーグ全体順位15位以下に落ちる状況にもある。「まずは下の争いから抜け出さないと」。五十嵐が言うように、上昇ムードをつくるためにも欲しかった王者からの1勝。そこまでの距離の遠さが際だった。【斎藤慎一郎】