【ソルトレークシティー=矢内由美子】女子1500メートルで世界記録保持者の高木美帆(25=日体大助手)は1分51秒58で4位だった。高木菜那(27)は自己ベストの1分52秒72で8位になり、女子マススタートでは4位。また、男子1500メートルで一戸誠太郎(24)が1分42秒36の日本新記録をマークして6位になった。大会はこの日で全日程を終え、日本勢のメダルは金2、銀1、銅2。メダル総数は昨年と同じだが金メダルが1つから2つに増え、男子が7年ぶりにメダルを獲得した。

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高木菜はピョンチャンオリンピック(平昌五輪)で金メダルを獲得した女子マススタートで4位。表彰台を逃し「体力面や技術、展開が思い通りにいかなかった」と悔しがった。残り700メートルから佐藤綾乃(失格)が前に出て、ラスト200メートルで高木菜に先頭を交代するという作戦だったが、ライバル勢に前をふさがれた。それでも今回は男女合わせて日本勢で最多の4種目に出場し、団体追い抜きで世界記録を樹立して金メダルを獲得。1500メートルでは自己ベストを出した。「そこは褒めていいかなと思う」と充実感を漂わせた。