フィギュアスケート男子ジュニアの佐藤駿(16=埼玉栄高1年)が18日、拠点の埼玉アイスアリーナで練習を公開した。羽生結弦(25=ANA)と同じ仙台市出身で、昨年のジュニアグランプリ(GP)ファイナル王者。世界ジュニア選手権(3月4~7日、エストニア・タリン)に向けて4回転ルッツなど大技の練習に取り組んだ。

先週のババリアン・オープン(ドイツ・オーベルストドルフ)でシニア大会初制覇。22年の北京オリンピック(五輪)を目指して来季はシニアに転向する意向を「予定」としながらも表明。景気づけのジュニア2冠へ「勝って、いい形で来季につなげたい。優勝したいけど、狙っていくというより演技に集中したい」と自然体で優勝をつかむ。

同い年の鍵山優真(16=星槎国際高横浜1年)が冬季ユース五輪で金メダルを獲得し、シニア主要大会デビュー戦となった4大陸選手権で3位。連絡を取り合う親友のライバルと「世界ジュニア、頑張ろうね」と健闘を誓ったという。刺激を胸に、日本人6人目(高橋大輔=02年、織田信成=05年、小塚崇彦=06年、羽生=10年、宇野昌磨=15年)の頂点を鍵山と争う。