アーティスティックスイミング(AS)日本代表が19日、東京・西が丘の国立スポーツ科学センターで、メーク講習会を報道陣に公開した。

同代表オフィシャルスポンサーのコーセーが指導するもので、チームテクニカル(TT)の「空手」、デュエットフリー(DF)の「進化~エボリューション」、チームフリー(TF)の「今日はお祭り!」をテーマにした各メークを行った。

注目されたDFのメークは、ロボットから人間へ変化する演技に合わせたもので、目元の三角形のアイラインが特徴。講習を受けたエース乾友紀子(29)は「きれいに三角形をかくためには、集中しないとできない」と、演技同様に精神力が大切なことを痛感した。ペアを組む吉田萌(24)も「本番前にメークが斜めになったり、はみ出ると心が揺らぐ」と、乾同様にメークの大切さを認識した。

4月からのASワールドシリーズ転戦、8月の東京オリンピックに向け、乾は「チームもデュエットも泳ぎ込んで、もうちょっと細かいところを詰めていく」。吉田は「昨年の世界選手権から”変わったな”というところ見せられるようにする」と気持ちを新たにした。

井村雅代ヘッドコーチは「この種目ではこだわりの積み重ねが大切。メークは塗ればいいってもんじゃない」と、メークの大切さとその練習が演技に通じる点に触れた。そして、選手たちに目がものを言うようなメークを心がけることの重要さを力説していた。