2月20日、F1開幕前バルセロナ合同テスト2日目が行われ、アルファロメオのキミ・ライコネンが1分17秒091のトップタイムを記録した。

しかしこれは最も軟らかいC5タイヤで記録したもので、0・256秒差の2位セルジオ・ペレス(レーシングポイント)は2段階も硬いC3タイヤでのタイム。両者ともに初日にルイス・ハミルトンがさらに硬いC2タイヤで記録したトップタイム1分16秒976には及んでいない。

初日1-2のメルセデスAMG勢はこの日も淡々とロングラン主体のプログラムをこなし、13台中9番手と13番手。しかしこの日から走行中にステアリングホイールの操作でフロントタイヤの車軸を動かす斬新な機構を投入して世間を驚かせた。

レッドブル・ホンダはアレクサンダー・アルボンが依然としてマシン学習のためのデータ収集走行を続けた。昼休みにパワーユニットのデータに異常が発見されたため、念のため交換を行ったことで1時間をロスしたものの、134周を走り0・821秒差の4番手。

「マシンには満足だよ。もちろんまだこれから変えて微調整していきたいところもあるけど、僕にとってのテスト初日としてはとてもスムーズだった。最初から気持良く走ることができたよ」

アルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーが朝一番の走行でスピンを喫する場面もあったが「寒いコンディションでタイヤが冷えていただけ」。マシンを壊すことなくデータ収集走行を継続し、147周を走行して1・030秒差の5番手タイムを記録した。(米家峰起通信員)