ホームの仙台89ERSは80-61で西宮(中地区2位)に快勝し、通算34勝11敗で東地区1位をキープした。

戦列復帰9戦目で初先発したポイントガード(PG)月野雅人主将(31)が計7アシストでゲームメーク。代わって第4クオーター(Q)終盤に出場した特別指定選手のPG渡辺翔太(21=明大3年)もリーグデビューを初シュート初得点で飾り、前日21日の第1戦で3点差で敗れ、10連勝を阻まれた相手に雪辱した。

現役大学生の渡辺は終了1分36秒前に出場。19点リードの残り約15秒間をドリブルで保持し、ウイニングボールも手にした。交代直後の第4Q9分過ぎ、左45度から80点目のミドルシュートをカップイン。応援席の母・りえさんに晴れ姿を披露した。渡辺は「爪痕を残そうと思っていたので最初の1本を決められたのは大きい」とプロ1歩を飾った。アイドルグルーブ・乃木坂46の斎藤飛鳥ファン。背番号15は同グループのシングル15枚目で斎藤が初めてセンターに立ったことから自ら希望した。大学リーグでは乃木坂46の右手サインで得点パフォーマンスしてきたが、この日は余裕がなかった。

エリック・ジェイコブセン(25)も計29得点16リバウンドで渡辺のリーグデビーをお膳立てした。月野主将は「新しい風がチームに入って相乗効果で上に向かっていきたい」とリーグ優勝とB1復帰に突き進む。【佐々木雄高】