16年リオデジャネイロ五輪男子73キロ級金メダルの大野将平(28=旭化成)は、初戦の2回戦から5試合連続一本勝ちで決勝に進出した。文句なしの内容で決勝の勝敗に関係なく、2大会連続の五輪代表が濃厚となった。決勝は18年アジア大会決勝で11分超の激戦の末、勝利した18年世界王者の安昌林(韓国)と対戦する。大野は東京五輪を2度目の集大成と位置づけ「リオ五輪は圧倒的だったが、東京五輪は絶対的な強さで勝つ」と、男子で日本史上4人目となる連覇を狙っている。

女子63キロ級でリオ五輪代表の田代未来(コマツ)と女子70キロ級で17、18年世界女王の新井千鶴(三井住友海上)も決勝に進んだ。男子81キロ級でリオ五輪銅メダルの永瀬貴規(旭化成)は、初戦の2回戦でジョージアの選手に敗れた。

今大会は男女9階級で代表1番手が出場。結果を受け、27日に都内で行われる全日本柔道連盟の強化委員会で、複数の五輪代表が決まる見込み。