2月28日、2020年の開幕前テスト最終日となるバルセロナ合同テスト2週目の3日目が行われ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分16秒196のトップタイムを記録した。

この日は多くのチームが6日間のテストの総仕上げとしてレース同様に66周を連続走行するレースシミュレーションや、予選シミュレーションのタイムアタックを行って好タイムを記録した。

その中でボッタスがC5タイヤを履いてトップタイムを記録。これに対しレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは0・4から0・5秒ほど遅いはずのC4タイヤで1分16秒269を記録し、実質的な最速タイムで開幕前テストを締めくくってみせた。

「テスト内容にはハッピーだよ。それはもうこれ以上マシンの開発をプッシュしなくても良いという意味ではなくて、(現時点で)マシンのフィーリングがとても良いからだよ。マシンバランスが良いし、C5タイヤを使っていないけどこのタイムが出せている。シーズン開幕に向けて良い準備が出来たよ」

3番手にはルノーのダニエル・リカルドが飛び込み、低調だったフェラーリも最終日のこの日はシャルル・ルクレールがドライブしてレースシミュレーションを行い、アタックラップでは0・164秒差の4番手タイムを記録した。いずれもC5タイヤで記録したもので、アタックラップでミスを犯した王者ルイス・ハミルトンは5番手にとどまった。

アルファタウリ・ホンダの2台はダニール・クビアトが3日間の総合で10位、ピエール・ガスリーが14位となったが、最後の2日間でいずれもフルレースシミュレーションを行うなど順調な仕上がりを見せた。

3月12日から16日に行われる開幕戦オーストラリアGPおよびその1週間後に行われる第2戦バーレーンGPは、新型コロナウイルスの影響で開催を危ぶむ声も上がっているものの、現時点では予定通り行われることになっている。

(米家峰起通信員)