ショートプログラム(SP)5位の佐藤駿(16=埼玉栄高)がフリー6位の142・32点を記録し、合計221・62点で6位となった。アンドレイ・モザレフ(16=ロシア)が合計245・09点で優勝した。

悔しそうな表情で左膝に手をついた。演技を終えた佐藤は視線を下に向け、リンクを後にした。

冒頭に組み込んだ大技の4回転ルッツ。空中で回転がほどけると、2回転となり1・92点。続く4回転-2回転の連続トーループを何とか着氷したが、2本目の4回転トーループで転倒した。

場内からの声援を受け、中盤以降は高い集中力で次々とジャンプを着氷。大崩れを防いだが、得点が発表されるとぼうぜんとした表情で結果を受け止めた。

今季は19年12月のジュニアグランプリ(GP)ファイナルで優勝。今大会との2冠を目指したが、かなわなかった。

◆佐藤駿(さとう・しゅん)2004年(平16)2月6日、宮城・仙台市生まれ。5歳の時に五輪金メダルの荒川静香や羽生結弦らを輩出した「アイスリンク仙台」で競技開始。ノービス時代に全日本ノービス選手権4連覇。18年全日本選手権は4回転トーループを跳ぶなどして12位。19年は5位。19年ジュニアGPファイナル優勝。趣味は読書、音楽鑑賞。160センチ。血液型はO。