アメリカンフットボール・Xリーグの富士通フロンティアーズの主将でWRの宜本潤平(29)が日大アメフト部のWRコーチに就任することが10日、分かった。

実業団チームに所属しながら、大学のコーチを務めることは日本アメフト界では異例のケースとなる。

宜本は大産大付、立命大を経て、13年から富士通の社員としてフロンティアーズに入団。17年シーズンから主将を務め、昨年12月のジャパンXボウル、1月のライスボウルでチームを4連覇に導いた。日本代表として15年W杯に出場し、今月1日に米テキサス州フリスコ市で行われたザ・スプリング・リーグ選抜との日米親善試合にも、日本代表として試合に出場した。

富士通の選手は継続しながら、3月から週4日をめどに日大のグラウンドに通い、学生の指導に当たる。取材に対して宜本は「自分の経験やテクニック、マインドを直接学生に伝えていきたい。学生のレベルを上げていくのも今の日本のフットボールには絶対に必要だと思います」と語った。

「現役Xリーガー兼コーチが今の日本にとって必要な役割だと思った。自分自身もいろいろ学んで、成長していきたい」。現役選手として富士通で日本一を目指しながら、トップレベルの技術を後進に伝授し、日本のアメフトのレベルアップに尽力していく。