フィギュアスケート男子の羽生結弦(25=ANA)が、59年ぶりの世界選手権(モントリオール)中止を受けてファンに動画メッセージを送った。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大会キャンセルが決まった後、拠点が同じトロント・クリケット・クラブで練習するジェイソン・ブラウン(カナダ)がインスタグラムを更新。チャ・ジュンファン(車俊煥=韓国)エカテリーナ・クラコワ(ポーランド)とともに4人で“ビデオ出演”した。

クリケットのリンク上に4人で並び、ブラウン、チャ、クラコワの順で出された感謝のコメントにうなずく。締めが羽生。日本語で「たくさん応援ありがとうございました」と切り出すと「今シーズン、こういう形で終わるのは残念に思いますけれども、こういう状況だからこそ、皆さん、ウイルスにも気をつけて、そして僕たちクリケットのチームとして来シーズンも頑張っていきます。どうか応援よろしくお願いします。頑張ってください」とカメラに向かって語りかけ、最後に手を振った。

前日、日本スケート連盟を通じて出したコメントと同じく「来シーズン」と明言した。世界選手権では3年ぶり3度目の頂点を目指し、前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)成功に向けて準備を進めていたが、夢は来季へ持ち越しとなった。