スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズの選手たちが13日、SR3連覇中のクルセイダーズ戦(14日、オーストラリア・ブリスベン)に向け、日本からのテレビ電話取材に応じ、感謝の言葉を伝えた。

世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、多くのスポーツイベントが中止や延期となる中、SRは開催地を変更するなどして実施している。当初、東京・秩父宮で開催予定だったクルセイダーズ戦もオーストラリアに変更した。

選手たちは1カ月の海外遠征が続いているが、SH斎藤直人(22=早大)は「帰国できなくても気持ちが落ちることなく、自然と試合に向けて準備している。日本が大変な状況であることはチームも分かっているし、こういった状況下でもラグビーをさせてもらえることに感謝している。日本の方々に勇気や希望を与えられるようなプレーをしたい」。

WTBシオサイア・フィフィタ(21=天理大)は「長期遠征だけど、ラグビーをできることが幸せ。試合では前に出続けて、日本のみんなに喜んでもらえるよう頑張る」と静かに闘志を燃やした。

予想外の長期遠征で、テーピングなどの備品不足やクーラーボックスが故障するなど思わぬアクシデントは発生したが、現地チームから提供を受けるなど支え合って生活しているという。