Bリーグが17日、新型コロナウイルスの影響による20日から4月1日までのリーグ戦中止を決定したことを受け、B1新潟アルビレックスBBの五十嵐圭(39)が18日、新潟市内で会見を行った。2月29日から11日までのリーグ戦中断が明け、14、15日の琉球戦は無観客で行われたが、再開直後に2度目の中断に入ることに。チームリーダーが今後に向けた心境を明かした。

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開催を巡って揺れる状況を、五十嵐は「いろいろな問題が出た中、リーグが判断したことに従う」と冷静に受け止めた。

Bリーグの臨時実行委員会による中止決定は17日の練習後に聞いた。新潟は14、15日の無観客試合・琉球戦を消化した。ただ、14日は北海道の3選手が発熱し、川崎戦が中止、15日は千葉-宇都宮戦が審判の発熱により中止になった。五十嵐は「1日目(14日)が終わった後『次の日はやるのかどうか』という戸惑いがあった選手もいたと思う」と明かした。

不安の解消をリーグ側に求める選手が多い。今回の中止決定に際し、Bリーグ大河正明チェアマン(61)が、選手会長の千葉・田口成浩(29)と話し合ったことに、五十嵐は「選手の意見を聞いてくれていることに感謝している」と語った。自らも琉球戦後、ほかのチームの選手数人と連絡を取り合い、情報交換をしたという。

今後は再開に向けたモチベーションの維持が大切になる。琉球戦で連敗し、気持ちを切り替えた直後の2度目の中断。「特に外国人選手は家族を母国に残して日本に来ている。話を聞いてやらないと」。チームリーダーとして、チームメートが少しでも試合や練習に前向きに臨める精神状態に持っていくことを重視した。

キャリア初の無観客試合を経験し「難しさを感じた」とファンの声援の力をあらためて知った。そして、再び迎える中断。「B1残留争いの中にいるという自分たちの立場は変わっていない。コートに立ったときにいいパフォーマンスを見せられるように中断期間を過ごす」。より試合を意識することを、今やるべきことに位置づけた。【斎藤慎一郎】

★これまでの経過

◆延期 2月26日、B1、B2で2月28日~11日まで計99試合の延期が決定。14日からの再開を目指す。新潟は6試合が延期。

◆代替日程 4日、延期の代替試合の開催日時を発表。

◆ポストシーズン 10日、延期に伴い、変更を迫られたポストシーズンの日程を発表。チャンピオンシップ、残留プレーオフの方式及び日程の変更も発表。

◆無観客試合 11日、14日~4月1日までのB1、B2計131試合の無観客開催を決定。新潟は8試合が無観客に。

◆中止・再中断 17日、20日~4月1日までのB1、B2計95試合の中止を決定。新潟は21、22日の富山戦(富山県総合体育センター)、25日の川崎戦(アオーレ長岡)、28、29日の三河戦(ウイングアリーナ刈谷)、4月1の川崎戦(とどろきアリーナ)の6試合が中止。代替試合は行わない。14、15日中止の川崎-北海道、千葉-宇都宮は、代替試合を行う。