バスケットボールB2の仙台89ERSは26日、仙台市内で約1時間練習を行った。新型コロナウイルスの感染拡大でリーグ戦の中断が続いているが、再開予定の4月4日山形戦まで約1週間。宮城出身の片岡大晴(34)は大声でチームメートを鼓舞し、コートの熱気をさらに強くしていた。

2月下旬に1度目の中断に入った後、14、15日に無観客で試合が再開されたものの、再び約2週間の中断(同期間中の試合は中止扱い)となった。片岡は「(試合が)なくなっている状態の中で、モチベーションを維持することはすごく難しい」と話した上で、同期間中は「いかにオフェンスで自分の強みを生かせるのかをより意識している。再開した時に、オフェンスで脅威になれるようなパフォーマンスをしたい」と、気持ちを整理して練習に取り組む。

対する山形ワイヴァンズは2月下旬、B1宇都宮ブレックスから元日本代表で福島出身の栗原貴宏(32)を期限付き移籍で獲得した。Bリーグの前身の1つ、日本リーグ(JBL)などで対戦経験がある片岡も「あのサイズ(身長192センチ)で、しっかりシュートを打ち切って、ディフェンスができることが強みだと思う。当時からチームのためにハッスルできる選手」と認める好敵手だ。年齢は2歳差と近く、同じ東北出身。笑顔で対戦を待ち望んだ。【相沢孔志】