安倍晋三首相による新型コロナ特措法に基づく緊急事態宣言発令から一夜明けた8日、対象7都府県の1つである大阪の保健所の現状が浮き彫りとなった。

バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の大阪エヴェッサはこの日、新たに3選手が陽性判定を受けたと発表。チーム内の感染確認は計8人(選手7人、チーム関係者1人)となった。今後は選手、関係者、スタッフ全員のPCR検査実施に向けて調整しているが、安井直樹代表は「保健所の方もキャパシティーを超えており、全員の検査が受けられていない状況でございます」と説明した。

チームが公表した経過表によると、新たに感染が発表された3選手は6日にPCR検査を実施。7日に陽性が確認された。そのうちの1選手は3月28日に38・2度の発熱を訴え、4月1日に解熱。だが、翌2日に嗅覚障害が発生した。検査実施が発熱から9日後となった点に、安井代表は「理由に関しては保健所マターの話になってくるので、把握できていません。指示を待っていた結果、この日(6日)になったということです」。感染拡大による、検査現場の混乱ぶりがうかがえた。