アメリカンフットボールで資格剥奪処分を受けた元日大ヘッドコーチの森琢氏(46)が、母校青学大でコーチに復帰する。関係者が8日に明らかにした。18年の反則問題で関東学生連盟から処分されたが、3月に処分解除されていた。青学大は1部下位リーグのBIG8所属で、昨年は50年ぶりの1部復帰だった。

日大の内田元監督と井上元コーチは反則を指示したとして、永久追放と言える除名処分を受けた。無期限の処分だった森氏は処分解除を求める上申書を提出していた。連盟がヒアリングなどをして「真摯(しんし)に反省し、再発の恐れはない」と解除された。

森氏は処分前にコーチを辞任し、昨年には講師も辞任していた。97年に卒業した青学大の同世代OBから「なんとか助けてやろう。救ってやろう」という声が上がったという。昨年には検察が起訴猶予とし、資格復活を受けて、OB会としてコーチ復帰を決めた。

青学大は58年創部で、昨年は7位で入れ替え戦を制して残留した。森氏は97年卒業後は青学大、オンワード、オービックをへて、06年から日大でコーチを務めた。専任ヘッドコーチとなる予定で、豊富な経験を生かして、上位リーグTOP8昇格を目指してチームを率いる。