バスケットボールのBリーグは12日、オリジナル動画『FROM PLAYERS、FOR YOU』を配信した。富樫勇樹(千葉)や比江島慎(宇都宮)らBリーグ全36チームの代表選手が1人ずつ登場し、ファンに向け、19-20シーズンの感謝の気持ちや、来シーズンへの抱負などを語った。

動画は19-20シーズン限りで引退を表明した折茂武彦(北海道)の「Bリーグ、これからもみんなで盛り上げていきましょう」の言葉からスタート。富樫は「1日も早く、またみなさんの前でプレーできることを楽しみにしています」と語り、比江島は「ファンのみなさんの声援は偉大だなと感じるシーズンになりました。また笑顔で会えることを楽しみにしています」とメッセージを送った。

19-20シーズンのBリーグは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2月26日に一時延期を決定。その後3月14、15日に無観客で再開したが、選手や審判に発熱者が出て中止になるなど問題が発生し、同27日にポストシーズンを含めた残り全試合の中止を決定した。4月7日には7都府県の緊急事態宣言が発令。現在この地域で活動するチームのほとんどが体育館での練習を自粛し、選手は自宅などでトレーニングを行っている。

Bリーグは、選手が集まることさえ困難になった状況の中、生の声や動画などをファンに届けようと、さまざまなコンテンツを企画する。中止が決まった3月27日には選手のAR動画の配信をスタート。さらに4月9日からはマスコット総選挙の投票も始まった。リーグ関係者は「こんな状況で、いろんな反応があると思うので、慎重に考えていきたい。ファンの方にできるだけ喜んでもらえるようなことができればと思う」と今後もファンに向けた企画を発信していく。