今夏、東北から九州の21府県で分散開催される予定だった全国高校総合体育大会(インターハイ)が、史上初の中止となることが26日、決まった。新型コロナウイルス感染拡大を受け、主催する全国高等学校体育連盟(全国高体連)が同日午後2時からウェブ会議方式の臨時理事会を開き、決定した。

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1月の全日本高校バレーボール選手権で準優勝した女子の古川学園(宮城)は、学校敷地内の選手寮で開催中止を聞いた。

身長194センチのドミニカ共和国人留学生、タピア・アロンドラら新1年生6人が入学。ただ5月7日までの休校延長が決まり、キューバ人留学生のバルデス・メリーサ(3年)ら18人全員が専用体育館の消毒を徹底しながら、自主練習を続けている。県高校総体の開催可否決定前に全国総体の中止が決まり、岡崎典生監督(51)は「選手たちのショックは大きいと思う。3年生の進路にも影響する。だが我々には(毎年1月の)春高バレー開催の望みがある。コロナは世界共通で苦しい条件は同じ。焦りはない。(終息後は)大学チームの胸も借りて空白を埋めたい」と話した。