ラグビー、トップリーグのホンダは27日、19年ワールドカップ(W杯)日本代表として初の8強入りに貢献したWTBレメキ・ロマノラバ(31)の退団を発表した。

ニュージーランド生まれのレメキは、オーストラリアに移住後の09年にキヤノン入りで来日。11年からマツダでプレーし、14年からホンダに在籍していた。ホンダでは16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)の7人制日本代表に選出され、4位入賞に貢献。さらには15人制日本代表入りも果たし、昨年のW杯では5試合中4試合に出場した。

「コロナウイルスという思わぬ敵が現れ、こんな結末で今シーズンの幕を閉じることになり、残念で仕方がありませんが、人の命に変えることができないので、今は耐えるしかありません」

新型コロナウイルスの影響で、今季は第6節で打ち切りとなった。レメキは開幕節(1月12日)のリコー戦でチーム初トライを記録。第4節(2月1日)のトヨタ自動車戦では、2トライをマークしていた。ホンダでの7年間を振り返り「ホンダヒートで過ごした山あり谷ありの7年間、苦しい困難な時も、皆さんが諦めずに支えてくれたからこそ、今の我々があると思います。心から感謝いたします。試合会場でまた、お会いできることを楽しみにしています」とコメントを寄せた。

◆レメキ・ロマノラバ 1989年1月20日、ニュージーランド・オークランド生まれ。両親はトンガ人で、父は同国のプロボクサー。4歳でラグビーを始める。NZのリストン・カレッジ在学中に家族でオーストラリアに移住。09年にキヤノン入りで来日。11年からマツダ、14年からホンダ。16年リオデジャネイロ五輪の7人制日本代表。家族は恵梨佳夫人と3男1女。サーモンが好物。趣味は日曜大工。177センチ、92キロ。