錦織、準々決勝進出ならず。新型コロナウイルスの感染拡大で5月の開催が中止となったマドリードオープンが主催するオンラインゲーム「マドリードオープン・バーチャルプロ」大会が28日に行われ、日本のエースの錦織圭(30=日清食品)がファビオ・フォニーニ(イタリア)に2-4で敗れ、通算1勝2敗となり、1次リーグ3組で敗退となった。

“降雨中断”ならぬ、ネット回線が不安定で、オンラインが途切れ何度も中断するハプニングがあった。再開されても、2オールから、錦織のコントローラーが反応しない時があり、本人も何度も「あれ?」と声を上げる場面も。そこから2ゲームを連取され敗れた。

ライブ配信したWOWOWに、車いすテニス世界王者の国枝慎吾(36=ユニクロ)が解説で登場。「錦織はむちゃくちゃゲームがうまい」と絶賛。2人で対戦したゲームでも「ボコボコにされた」ことを明かした。1次リーグで敗退も「彼の実力はこんなものじゃない」とかばった。

今大会は、ゲームソフト「テニスワールドツアー」を使用。各選手が自宅から参加し、ラケットをゲームコントローラーに持ち替え優勝者を競う。男女各16選手が4組に分かれ、27、28日に1次リーグを行う。試合は3ゲーム先取で、3ゲームオール後はタイブレークだ。各組上位2人が29日の準々決勝に進み、トーナメント方式で優勝を決める。優勝者は15万ユーロ(約1650万円)の賞金から、ツアーが中断しているため生活に苦しい下位選手に寄付をする。

今大会は、WOWOWメンバーズオンデマンドでライブ配信されている。