え、監督が見てるやん!? 日本ホッケー協会は5日、オンラインで男女の日本代表選手と子供たちが交流する「U-12ホッケードリームキャンプNEXT」を開催した。現役の日本代表選手10人、子供たち約80人が参加。10人前後のグループに分かれて、選手がホッケーで活躍を夢見る子供たちの質問に答えて、練習方法などをアドバイスした。

男子代表FW田中健太(32)は、室内でできるスティックさばきを指導した。ボールを見ないでボールタッチを磨く方法として<1>ソファに座って細かく左右に動かす<2>中腰になって細かく左右に動かす<3>中腰で大きく左右に動かすなど、3段階に分けて「宿題」を出した。最後には「お父さん、お母さんに怒られない程度にやってみてください。継続は力です」と子どもたちに呼びかけた。

田中は「ドリブルをできるだけうまくなってもらいたいと思った。低い姿勢を保つと、その分、懐が深くなる。僕の小さいころは教えてもらったことがなかった。早い段階からやってもらえるとうまくなると思います」と狙いを説明した。

田中の指導は急きょ、イベントに参加した男子代表のアイクマン監督も、オンライン上でじっくりと観察していた。田中は「監督に後から『何を教えていたんだ?』と聞かれそう。ニヤニヤして見てましたから。なんか僕のところは、緊張感がある感じだったなあ」と苦笑いして振り返った。

アイクマン監督は、子供たちに向けて「ホッケーを楽しむことが一番大切。それが長く続けるコツ。長く続けると学ぶことも多くなって、楽しくなってくる」とエールを送った。

同イベントは当初、3月に京都で開催予定だった。しかし新型コロナウイルス感染拡大で中止になったことで、その代替として、初のオンラインで行われた。