ラグビー、トップリーグ(TL)の東芝は18日、日本代表最多98キャップを誇るロック大野均(42)が退団し、現役引退することを発表した

福島・清陵情報高まで野球部で、日大工学部進学後、ラグビーを始めた。01年に東芝に入団。192センチ、105キロの体格でありながら俊足で、闘志あふれるプレーでチームをけん引した。04年5月の韓国戦で代表初キャップを獲得。07年W杯から3大会連続出場し、日本代表歴代最多の98キャップを持つ。15年12月にはスーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズに加入した。19年目を迎えた今季TLの出場機会はなかった。座右の銘は「灰になってもまだ燃える」で、「ラグビー界の鉄人」として老若男女を問わず多くのファンから愛された。

トッド・ブラックアダー監督は「今シーズンでチームを離れる選手たちには、これまでのチームへの貢献を感謝するとともに、今後の挑戦に対しての幸運を願っています。これからも東芝ブレイブルーパスの一員です。この経験を糧に誇りをもって歩んでいってほしいと思います」などとコメントした。

◆大野均(おおの・ひとし)1978年(昭53)5月6日、福島県郡山市生まれ。福島・清陵情報高までは野球部で外野手。日大工学部に入学後、先輩から熱烈勧誘されてラグビーを始める。01年に東芝に加入し、日本選手権3度制覇、TL優勝5回などに貢献。リーグ戦出場数は通算170試合。日本代表は04年5月の韓国戦で初キャップを獲得。07年W杯から3大会連続出場し、日本代表歴代最多の98キャップを誇る。16年にはスーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズでもプレー。座右の銘は「灰になってもまだ燃える」。尊敬する人は元東芝主将の釜沢晋氏。趣味は酒を飲むこと。好きな食べ物はケンタッキーフライドチキン。愛称は均(キン)ちゃん。192センチ、105キロ。血液型O。