ラグビー日本代表歴代最多の98キャップを誇り、現役引退を発表していた東芝のロック大野均(42)が、後輩たちの道標となる。22日、オンラインでの記者会見に出席。引退の理由に約1年前から悩まされた膝の痛みと、若手の台頭を挙げた。ワールドカップ(W杯)には07年から3大会連続出場。日本の低迷期からの飛躍を知る功労者は今後、ラグビー界への貢献や普及活動に尽力していく。

大野は地元・郡山市の後援会に感謝した。07年W杯前に設立され、会員約400人。大型バスを貸し切り、何度も東京の試合に駆けつけてくれたといい「その声援に勇気づけられました」。同会の高田善一副会長(74)は「11年の東日本大震災で講演会が中止になり、3年後ぐらいに来てくれた。地元が明るくなった。本当に素直な人間です」とねぎらった。