16年リオデジャネイロ五輪柔道男子100キロ級銅メダルで全日本柔道連盟アスリート委員の羽賀龍之介(29=旭化成)が、新型コロナウイルスの感染拡大で進路先へのアピールの場を失った高校3年生へ「行動力が重要」と呼び掛けた。

30日夜、オンライン形式で実施された「#スポーツを止めるな2020」トークイベントに参加。羽賀は、全国高校総合体育大会(インターハイ)などの中止により、進路に悩む高校3年生に向けて「自分自身の未来を切り開くために、まずは自分で行動することが大切。今できることを考えて、動くことが重要だと思う」とメッセージを送った。進路だけでなく、社会に出る際にも「自己アピール」が大切と訴え、希望する進路先へプレー動画や手紙を送るなどして、存在意義を示すことも解決策の1つになると提言した。

その上で、困った場合は先輩や先生らに相談し、解決方法を一緒に模索することを勧めた。羽賀らトップアスリートは、その選手たちの“助け舟”のような存在になるために、各競技団体との連携を深め、継続的に支援に取り組む考えを示した。「この問題はいろいろな人を巻き込んで、考えないといけない課題でもある。抜本的な仕組みを考え、今、自分たちにできることを問いながら取り組んでいきたい」。

その他、ラグビー元日本代表主将の広瀬俊朗氏(38)や元バレーボール女子代表の大山加奈さん(35)らが出演し、熱い議論を交わした。