県バスケットボール協会会長で、Wリーグ新潟BBラビッツの監督を務める大滝和雄氏(74)が、会長職を辞任することが9日、明らかになった。

大滝氏は同日、県協会に辞任届を提出。14日の臨時理事会で承認され、後任が選出される見込み。

21年6月末まで約1年の任期を残しての辞任の理由を、大滝氏は「BBラビッツに専念するため」と話した。3月に監督に就任。昨年7月に就任した県協会会長との兼任になった。会長の重責に現場の指導が加わったことで、7月5日で75歳になる大滝氏の健康面を心配する声が協会内外からあがり、業務の滞りを不安視する向きもあった。

周囲の声に大滝氏は耳を傾けた。「何かあってからやめたのでは迷惑がかかる。その前に身を引いた方がいい。協会のスタッフは育っているので」。会長職だけでなく、理事などの役員からも身を引く。BBラビッツの監督を引き受けた時点で「指導者で始まり、指導者で終わりたい」という思いがあった。現場で自身のバスケット人生をまっとうする決断を下した。