白血病からの競技復帰を目指す競泳女子の池江璃花子(19=ルネサンス)が、所属先のルネサンス競泳ヘッドコーチを務める西崎勇氏(43)の指導を受けて、トレーニングを行うことになった。16日、マネジメント会社が発表した。

西崎氏は、00年にルネサンスに入社。15年はジュニアパンパシフィック選手権で日本代表コーチを務めて、16年リオデジャネイロ五輪代表の持田早智を輩出している。池江は中学1年の時に東京ドルフィンクラブから、より高い練習環境を求めて、ルネサンスに通い始めた。その直後の夏合宿で、西崎氏から指導を受けており、昔から知っているコーチでもある。関係者は「子どものころから知っているので、安心する部分もあると思います」とした。

池江は昨年2月に白血病を公表。闘病生活に入った。同12月に退院した際には、今後の目標として、24年パリ五輪を掲げている。3月には406日ぶりにプールで泳いだが、新型コロナウイルス感染拡大があって、自粛生活となっていた。

日大2年になった池江は今後、通院による治療をしながら、日大を練習拠点に活動していく。体調を見極めながら、同じ所属の選手たちとグループを組み、西崎氏の指導で、水中トレーニング、筋力トレーニングを行っていく。5月には白血病公表後初めて短髪を披露して「髪の毛がないことは恥ずかしいことじゃない」とした19歳。自分のペースで1歩1歩、復帰の道を歩んでいく。【益田一弘】