新潟BBラビッツのルーキー、F溝部稚菜(22)は“Uターン”入団だ。今春、新潟医療福祉大を卒業。一時は関西のスポーツ用品関連企業に就職したが、獲得打診を受け悩んだ末、円満退社して新潟入り。夢だったWリーグの舞台。チャレンジ精神は誰にも負けない自信がある。

溝部は自分に言い聞かせる。「消極的にならず、どんどんチャレンジする」。ドライブからのシュート、リバウンド、3点シュート。練習中もまだ緊張はぬぐえないがムードにのまれないよう、1つ1つのプレーに全力を注ぐ。

入団発表は5月28日。同期のF西垂水美桜(23)、G二渡琴音(23)から約1カ月遅れた。「Wリーグでプレーするのが夢だった。会社に正直に話したら、受け入れてくれただけでなく、励ましていただいた。感謝しています」。個人目標は「少しでも多くの試合に出ること」。期待に応えることが恩返しになる。

新潟出身のG山沢恵(24)が19-20年で引退し、現チームにご当地選手はいなくなった。「新潟の大学で4年間過ごしてきた。新潟は第2の故郷。地元選手として頑張る」。新潟を背負う覚悟もある。(おわり)

◆溝部稚菜(みぞべ・ちな)1997年(平9)11月2日生まれ、千葉県出身。大椎小3年からバスケを始める。大椎中から東京成徳大高に進み、2、3年時にウインターカップ出場。新潟医療福祉大では4年時にインカレに出場。ポジションはF。167センチ、65キロ。背番号2。