バスケットボールBリーグの田臥勇太(39=宇都宮ブレックス)が24日、地元のラジオ番組に出演し、20-21シーズンに向け、意気込みを語った。

18日にクラブとの契約継続を発表。08年の加入から13年目に入り、開幕する10月には40歳を迎える。田臥は「チーム一丸となって1つ1つの試合を大事にファンと戦っていけるように頑張りたい」と話した。

昨シーズンは左膝半月板損傷だけでなく、腰も痛めるなどケガに苦しんだ。「迷惑をかけ続けていた」と現在はヨガを取り入れ、体のケアに時間をかけているという。比江島らチームメートに見られることもあるが毎日行っている。「腰をケガしたときに取り入れようと。伸ばす部分、呼吸の仕方など奥が深い。年齢重ねるとやらなきゃいけないことも増えてくるので」と3カ月後の開幕へ向け、万全の状態を作り上げる。

バスケット選手ならではの“努力”もしている。以前は10分ほどかかっていた靴ひもを5分ほどで結べるようになったという。「これまでかかりすぎで、体が冷えることもあった。足のあたる部分だとか、収まり方とかがずれると全然違う。こだわりつつ時間を短く」と明かした。

秋田・能代工時代に3年連続3冠を達成。04年にはサンズの開幕ロースターに入り、日本人で初めてNBAのコートに立った。Bリーグ1年目の16-17シーズンでは、チームを初代王者に導くなど、チームをけん引してきた田臥だが、昨シーズンは13試合の出場で、1試合平均9分、1・6得点に終わった。現在納豆にはまっているという田臥。「元気の源というぐらい毎日食べてます」。ケガを完治させ、不惑のシーズンは粘り強く最後まで戦い抜く。【松熊洋介】