張本勲氏(80)が28日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」にリモート出演。男子テニスで世界王者のノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)が、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したことに「喝!」を出した。

「喝! 名声もあるし実績のある世界的な選手が。目標はいいけど、今、世界では病菌がたむろしているじゃないの。日本では3密を考えながら一生懸命耐えているんですよ。こんなことしちゃダメですよ。自分1人なら自業自得だけど親族にもかかるし、大事な友人、知人にも感染するんだから。もう少し考えてくれなきゃ」とコメントした。

ジョコビッチは今月、母国セルビアとクロアチアで慈善大会「アドリア・ツアー」を主催。4000人の観客で超満員。社会的距離もマスクもなく、握手や抱き合うのも自由。大会前には選手らが半裸でパーティーに参加するなど、コロナ禍以前の状況と全く同じ方式で開催した。しかし、参加していた元3位のディミトロフ(セルビア)が体調不良で棄権。21日に感染が判明すると、同33位のチョリッチ(クロアチア)らも陽性。彼らのスタッフにも感染者が出て、大会は中止に追い込まれた。ジョコビッチ本人も無症状だったが検査で陽性反応を示し、妻のエレナさんも感染した。ジョコビッチは「それぞれの感染者に本当に申し訳なく思う」と謝罪した。

ゲスト出演した掛布雅之氏も「チャリティーは良いと思いますが、対応が間違っていますよね。あれだけのお客さんを密に入れてマスクもさせずに大会を開くのはまずかったと思います」と話していた。