バスケットボール男子Bリーグは来季から海外戦略を本格化させる。新規導入する「アジア特別枠」で、強豪フィリピンや韓国の実力者の来日が決定。日本勢は海外選手との対戦機会が増え、強化面の成果が見込める。昨年5月に提携した韓国リーグにはアジア枠で23歳の中村太地が移籍。早くも交流が活発化し、アジア市場の新規開拓という点でも期待は大きい。

特別枠の選手は外国人2人と同時にプレーできる。従来の外国選手はゴール下を担う大型選手が多かったが、三遠ネオフェニックスのフィリピン代表サーディ・ラベナは身長189センチで機敏だ。富樫勇樹(千葉)や比江島慎(宇都宮)ら日本代表ガード陣への刺激となりそうで、日本協会の東野智弥技術委員長は「アジアのトップ選手。日々の戦いのレベルが上がる」と歓迎する。

Bリーグは韓国プロKBLと協議を重ね、互いに人材交流できる制度を設けた。山口県出身の中村は法大在学中からシーホース三河、京都ハンナリーズなどでプレー。日本人で初めてKBLに移籍するガードは「日本の選手もアジアで活躍できると見せるチャンス」と使命感に燃えている。

ラベナの三遠入団は海外での放映権販売などを狙うBリーグの戦略にも好影響を与えそうだ。ラベナはインスタグラムのフォロワーが約29万人と母国で人気があり、グッズ販売も計画されている。北郷謙二郎社長は「フィリピンでの露出を頑張っていければ。こんな機会を逃すことはできない」と海外での知名度向上も狙っている。