エースとして八村がチームを引っ張る。NBAのウィザーズは8日(日本時間9日)、現在チーム最多得点のブラッドリー・ビール(27)が右肩の故障により、残りシーズン不参加となると発表した。ビールは公式サイトで「難しい決断だった。チームを助けたかったが、この判断が最善だ」とコメント。既に平均得点チーム2位のベルタンスが新型コロナ感染への不安とケガにより欠場を表明済み。“2トップ”不在。新人ながら41試合出場の八村塁(22)が押し出される形で、チームの中心となる可能性が高まった。

現在東地区9位で8位マジックまで5・5差。残り8戦でプレーオフ(PO)進出の可能性をつなぎ留めるには、少なくとも4ゲーム差まで詰める必要がある。ただでさえ厳しい状況の上、主力2人が抜けた。ここまで、チーム3位の平均得点(13・4点)、2位の平均出場時間(29分42秒)を記録している八村が再開後のキーマンになる。平均30得点以上のビール不在で、得点力ダウンは否めない。シェパードGMは「塁とスミスが引き続き、たくさん得点をすると思う」と期待を口にした。

チームは7日、リーグ戦が集中開催されるフロリダ州オーランド近郊に到着した。22日から練習試合を3試合行い、31日にサンズとの初戦を迎える。崖っぷちから大逆転でのPO進出のカギを“エース八村”が握っている。【松熊洋介】