卓球のTリーグは8日、臨時の社員総会と理事会を開き、日本卓球協会の星野一朗専務理事(65)を新理事長に選任した。初代理事長を退任した松下浩二氏と、理事を退いた福原愛氏は同リーグのアンバサダーに就任した。

星野氏は現行の男女それぞれ4チームのリーグを、21-22年シーズンに2チームずつ増やす考えを示した。映像配信などで海外進出も積極的に行うとし、将来的には「欧州チャンピオンズリーグがあるように、私たちはアジアでやれないか。1番近くにいる(卓球世界一の)中国と何かできないかを探っている状況」と話した。

日本協会の重役が新理事長に就いた理由に、日本代表選手をより多くリーグに参加させたい狙いがある。昨季は、代表クラスが五輪代表選考レースとなっていたワールドツアーの出場を優先し、リーグへの参加が少なくなっていた。しかし、ワールドツアーとリーグを関連づけ、代表選考試合とするような施策は現時点で考えていないという。

今シーズンは11月開幕を目指し、準備中。新型コロナウイルスの感染状況次第で、無観客でのリーグ運営も視野に入れている。