バスケットボールBリーグは14日、都内で理事会を開き、20-21シーズンの新型コロナ対策について、感染対策チームを立ち上げ、選手、スタッフら約880人すべてに2週間ごとに計18回PCR検査を行い、体調管理を徹底することを発表した。1回約2万円、総額約3億円ほどかかる費用はリーグがすべて負担する。10月の開幕前から実施していく予定で、担当者は「現状では陰性の選手だけを登録する予定」と説明した。開幕から制限付きで観客を入れる予定のため、来場者についてもガイドラインを策定する。

同シーズンで新型コロナウイルスの影響を考慮し、クラブの売上など財務基準には特例を設けた。3期連続の赤字決算や債務超過、売上高基準(B1は3億円、B2は1億円)を満たさなくても罰則を適用しないとした。19-20シーズンは後半3分の1が中止となり経営が悪化したクラブも多い。「1クラブも破綻を出さない」というリーグ方針のもとで、緩和措置を取った。今後、各クラブは設備コストを削減するなどしながら対応していく。

また現在ホームアリーナについてはB1が5000人以上収容で80%開催、B2が3000人以上収容で60%開催の規定があるが、観客数制限などにより、小さな会場で行うクラブも出てくる可能性がある。この条件についても特例とし、未達のクラブについても制裁を科さないこととした。島田チェアマンは「基本は観客動員を50%見込んだ運用になる。収入が見込めないなら会場縮小などでコストを下げるのか、値上げなどの措置をとってやっていくのか、クラブで判断していくことになる」と話した。