東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で合宿中のバレーボール男子代表のミドルブロッカー、小野寺太志(24=JT)が15日、リモート囲み取材で現在の心境を語った。昨季Vリーグ男子1部の個人賞2冠(スパイク賞、ブロック賞)を達成した24歳は、今や代表でも欠かせない存在だ。中断していた合宿の再開を喜びつつ、大学生ら自分よりも若い選手が加わってチーム内の競争活発を歓迎している。

身長201センチの小野寺は昨年ワールドカップ(W杯)でレギュラーとしてプレーし、4位に押し上げることに貢献した。新型コロナウイルスの影響で1年延期となった東京オリンピック(五輪)でも活躍が期待されており「アスリートにとって1年は大きいけど、ブロックやスパイクといった得点力に磨きをかけたい」と抱負を語る。

試合経験が積めない中でも、競争力を高めて補いたいとする。招集されている現役大学生3人について「伸び伸びとプレーしている。若い頃縮こまってプレーしていた自分と違う」と目を見張っている。練習から遠ざかっていた影響で、まだ納得のいくプレーはできていない。それでも若手の台頭に刺激を受け、パフォーマンスを向上させていくつもりだ。【平山連】