18年平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)銅メダルのロコ・ソラーレが19日、北見市内で20-21シーズンに向けたオンライン会見に臨んだ。

チーム発足から10周年を迎えたメモリアルイヤー。創設者の本橋麻里(34)は感謝の思いを口にするとともに「今季は(育成チームの)ロコ・ステラに入ってやります」と宣言。五輪後にチーム運営に専念していたママさんカーラーがリンク復帰を決めた。

10年8月のチーム結成からの10年間には同競技初の五輪メダル獲得も経験。本橋は「チームのみんなに支えられながら歩んでこられた。10年前よりもカーリングが好きになった」。18年11月には将来の五輪選手輩出を目指し22歳以下で構成する育成チームを結成。「各選手の人生の中にロコ・ソラーレがあってほしい」と願い、今後も選手と運営の両輪となり力を注ぐ。

昨季は4年ぶりに日本選手権を制して世界選手権出場権を獲得も、コロナ禍で中止に。今季も例年行う海外遠征ができず、初戦のパシフィック・アジア選手権(11月7日開幕、稚内市)まで国内調整が続く。「この先の10年も山あり谷あり」と言った本橋の言葉を受け止めるように、スキップ藤沢五月(29)は「悲観的にならずチーム全員で前向きに、体調を崩さないことを第一にやっていきたい」と話した。【浅水友輝】

▽吉田知那美(28) (コロナ禍で感じたこと)自粛期間に新しく思ったのは(「Zoom」などで)ミーティングってこんなに簡単にできるんだなって。リモートで強化することができている。練習はすごく豊富になった。

▽鈴木夕湖(28) (今季の課題について)カナダ遠征に行けず試合が減ってしまうのが課題。しっかりチームで考えて対応したい。

▽吉田夕梨花(27) 今シーズンは今までにないような状況で、チームの強さが試される。柔軟性を持って戦っていきたい。