全日本アーチェリー連盟は22日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)内で撮影した写真が悪用されたして、撮影者で同連盟専属の金哲敏コーチ(JOCエリートアカデミー担当)を訓戒に当たる厳重注意処分にすると発表した。

来夏の東京オリンピック(五輪)出場を目指す代表候補らの練習風景を撮り、日頃から付き合いのある韓国企業に提供していた。同社のSNS上に投稿されていたことから発覚した。

同連盟によると、金コーチは6月6日未明、NTCイースト・アーチェリー場内で練習風景を撮影。利用目的や肖像使用の了解を得ず、物品の提供を受けるなど付き合いがあった韓国企業に提供した。同社のフェイスブックページで写真が投稿されていたことを、連盟スタッフが見つけた。現在は削除されている。

7月11日の理事会で承認され、金コーチの処分が確定。今月から3カ月間の単独でのNTCイースト・アーチェリー場内への立ち入り禁止や、連盟が作成する研修を受けてもらう。宮崎利帳理事長は「NTCで撮影した写真を流出させることは禁止されている。ルールをいま一度確認し、襟を正さなければいけない」と話した。