プレーオフ進出をかけた残り8試合の戦いが始まった。東地区9位ウィザーズのルーキー八村塁(22)が西地区10位サンズ戦に先発。チームは敗れたが、約29分の出場で21得点、8リバウンド、1アシスト、1スチールを記録した。

ビール、ベンルタンスの主力2人が抜けたチームを引っ張ろうと、八村は序盤から積極的に仕掛けたが、ファウルを重ね、気合が空回り。それでもチーム最多得点を記録し、最低限の役割は果たした。試合後「出だしは良かったが、途中から相手がオールコートでディフェンスをして来たことに対応できなかった。気持ち的にも相手の方が強かった」と振り返った。

第1クオーター(Q)開始1分半、ゴール下に持ち込んで得たフリースロー2本を落ち着いて決めると、その後、2本のシュートを決め、6得点と順調な滑り出しを見せた。ところがその後オフェンスとディフェンスで、立て続けにファウルを取られ、わずか3分半でベンチに下がった。

「リズムが崩れてしまった」と悪い流れを第2Qまで引きずった。同点に追いついた残り7分から登場したが、いきなり自陣で味方へのパスを相手に奪われ、3点シュートを決められた。自身でも自己ワーストのターンオーバー5を記録。「もっとアグレッシブに行かないといけない」と反省を口にした。

後半は本来の姿を取り戻した八村。フル出場した第3Qは8得点5リバウンドを記録。3月3日キングス戦以来8度目となる20得点以上もマークしたが、前半の点差が響き、力尽きた。

前日から「(中断中に)体を鍛えた成果が出てきていると思う」と手応えを感じていたが、再開後の初戦を落とした。この日55歳の誕生日を迎えたブルックス監督も試合前に「選手がここ1カ月取り組んだ成果を見るのが楽しみ」と気合十分で挑んだが、勝利で祝うことはできなかった。

東カンファレンス9位のウィザーズは、この日敗れて8位となったネッツと6ゲーム差。2日(日本時間3日)にはそのネッツと直接対決が控える。プレーオフ進出に向け、負けられない1戦となる。