米国のフィギュアスケート地方大会、コロラド杯のシニア男女のショートプログラム(SP)などが14日(日本時間15日)に行われた。

コロラド州センテニアルのファミリー・スポーツ・センターで、新型コロナウイルス感染予防策として無観客開催。シニア男子は、日本で19年に行われた世界選手権(さいたま)の銅メダリスト、ビンセント・ゾウ(19)が首位発進した。

冒頭の4回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプを決めると、続く4回転サルコーも出来栄え点(GOE)3・56の加点を稼ぐ成功。最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も着氷し、大台100点を超えた。技術点(TES)60・12点、演技構成点(PCS)43・83点の計103・95点をマークした。

2位は、19年の世界ジュニア選手権を制した樋渡知樹。両親が神戸市出身の日本人で、米国代表の20歳は4回転トーループ、3回転半、3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプにすべて成功したものの、GOEは伸ばせず。フライング・キャメル・スピン(跳んで上半身と片足を水平にするスピン)にミスが出て無得点と判定されるなど84・23点にとどまった。

シニア女子は、17年の全米選手権女王で18年平昌オリンピック(五輪)11位のカレン・チェン(20)が3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプを決めるなど73・39点で首位に立った。なお、チェンはフリーにはエントリーしていない。