16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)代表の長谷川涼香(20=東京ドーム)が、昨夏世界選手権優勝タイムを上回る好タイムをたたき出した。2組5レーンで登場して、前半を59秒33でターン。4年ぶりの自己ベストとなる2分5秒62でフィニッシュ。これで昨年世界選手権金メダルカバーシュが出した2分6秒78を1秒以上も上回った。

「うれしい気持ちよりもびっくりです。あんなに出るとは。(電光掲示板で)『5』(秒台)という数字を見て、よっしゃと思いました」と笑顔を見せた。

長谷川は、29日の100メートルバタフライでも57秒49の自己ベストを出していた。前半のスピードを、本命種目につなげて、16年に出した自己記録2分6秒00を0秒38更新した。

29日に復帰レースを行った池江璃花子とは同じ高校、大学の1学年先輩にあたる。同じバタフライで、池江は100メートル、長谷川は200メートルが本命種目。長谷川は池江の50メートル自由形のレースを見て「やっぱり速いなと思った」。その上で「いつバタフライに戻ってくるかはわからないですが、1バタ(100メートルバタフライ)で、璃花子と競れるようなところまでいけたらいいなと思います」と切磋琢磨(せっさたくま)を誓っていた。【益田一弘】