バレーボール女子Vリーグ1部(V1)のヴィクトリーナ姫路が、リーグ初となる「スコートユニホーム」を導入した。

2日、姫路市内で行われたシーズン公式会見で披露。アウトサイドヒッターの貞包里穂主将(24)は「かわいいと思います」と笑顔を見せ、ミドルブロッカー吉岡可奈(24)も「他のチームが挑戦していないことに挑戦できるのは、うれしく思います」と力を込めた。

テニスやゴルフなどで使われることが多い「スコート」採用のきっかけは、3~4年前にあったという。12年ロンドン五輪の女子日本代表監督として銅メダルを獲得した真鍋政義球団オーナー(57)が、イタリアやブラジルで競技を視察。その際に2~3チームがスコートを着用しており「『すごいな』っていうのが第一印象。それを『いつか作りたいな』と思った」と好印象を抱いた。

姫路は日本初のプロバレーボールチーム。真鍋オーナーは「イタリアとブラジルの選手が、美しく、強く感じた」と採用に向けて動いた。プロ化の成功例が少ない女子団体競技で、成功を目指していく強い意志も込められているという。

今回は試験的導入の意味合いもあり、レギュラーシーズン22試合中4試合で着用するという。2季目を迎えるV1の開幕戦は10月17日の日立戦(茨城・アダストリアみとアリーナ)。元女子日本代表の竹下佳江前監督(42)からバトンを受け継いだ中谷(なかや)宏大新監督(40)は「目標はベスト4。昨季12位からベスト4は、並大抵のもの(目標)ではない。達成するために全員が目標に向かって、一丸となってやらないといけない」と躍進を誓った。【松本航】