新潟アルビレックスBBは秋田ノーザンハピネッツに95-117で敗れ、このカード2連敗で終えた。

敗れはしたものの前日5日の1戦目の54点から40点以上得点がアップした。その中でJR東日本秋田から移籍のBリーグ1年目、SF大矢孝太朗(26)がチームの日本人最多の16得点をマーク。無得点だった前日から飛躍した姿を見せた。新潟は次カードの12、13日、B2越谷と水原総合体育館、新潟市鳥屋野総合体育館で対戦する。

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大矢が果敢にシュートを決めた。第1Q、ドライブからのレイアップでチーム11点目。このカード2戦目で、Bリーガーとしての自身の対外試合初得点をマークする。「外でもらったらドライブを仕かけようと決めていた」。狙い通りのプレーを披露すると弾みがついた。

前半は6得点で、後半に10得点を追加。チームの81点目はSF林翔太郎(24)との連係からリング下に走り込んだ。90点目は秋田のPFカディーム・コールビー(30)のシュートをブロックした後、攻守の切り替えから一気に敵陣に走り、パスをもらって決めた。2点シュートは9本中8本成功。88・9%の高確率だ。

1戦目は無得点。実業団のJR東日本秋田から移籍し、プレシーズンとはいえ初のBリーグの実戦。地元新潟での試合に「緊張した」と言う。積極性を欠き、リングを攻め切れなかった。この日は持ち味の、がむしゃらさを意識して前面に出した。守備でもマッチアップする外国人選手に対し「高さでは勝てない。スピードで勝負」。1試合戦って得た感覚をコートで形にした。

「どこが通用するか楽しみだった」というB1相手の2試合を終え、「まだまだ自信はついていないが、あと5試合のプレシーズンの中でいいところを出していきたい」と話す。試合は117失点での敗北だったが、大矢のステップアップが95得点中の収穫の1つだった。【斎藤慎一郎】

○…B2東京Zから移籍のPG柏倉哲平(25)は22分31秒間の出場でチーム最多の6アシストをマーク。「20分以上出場したら、10得点5アシスト以上を基準にしている。決定力を上げていかなければ」と冷静に分析した。チームは1戦目より41得点アップ。3人のガード陣の1人とし攻撃を仕切った。「積極的にいってのミスは大丈夫と監督に言われた」と果敢にリングを攻めることを意識した結果だった。