レバンガ北海道が新体制初勝利を飾った。B2越谷を100-73で下した。今季初戦だった前日5日に76-90で敗れた相手から就任後初白星を挙げた宮永雄太監督(39)は、試合後にコート上でマイクを手に「みなさんの力が選手に届いた。倍返しすることができました」と喜んだ。

最後まで攻撃の手を緩めなかった。第4クオーター(Q)残り4分を過ぎて89-73。快勝ムードでも畳み掛けた。橋本竜馬(32)が10連続得点を奪うと新加入の玉木祥護(24)が大台となる100点目をたたき込んだ。今季から主将を務める橋本は「新監督と『This is us.』(これがレバンガ北海道だ)のスローガンを掲げている。僕たちができることをしっかりと北海道の地で示したい」。会場に集まった1426人に新生レバンガの姿を見せた。

チーム始動の7月からハードワークを軸にしたディフェンス中心のメニューを重ねてきた。「昨日負けて悔しかった」という宮永監督だが、1つの敗戦でぶれることはなく「やることは昨日と変わっていない。選手は今年のレバンガのスタイルを徹底して遂行してくれた」。相手を9つ上回る32のファウルで2人が退場したことは、裏を返せば最後まで求められた堅守を維持できた証しでもあった。

10月3日の名古屋Dとの開幕戦までは残り1カ月を切った。橋本は「まだディフェンスにも課題があったので確認していきたい」。勝敗に一喜一憂することなく、さらなる高みを目指していく。【浅水友輝】

○…在籍8季目になる道産子の多嶋朝飛(31)が北海道胆振東部地震から2年の節目に決意を新たにした。発生直後に札幌市内での炊き出しなど復興支援活動も行ってきた。「震災の影響もまだあるし、コロナもある。バスケットでどれだけみんなに楽しい瞬間を与えられるか、良い時間を過ごせられるかは僕たち次第。少しでも元気を与えられるようなプレーをコートでしていきたい」と話した。この日は3点シュート4本を含む16得点を挙げ橋本とともにMVPに選ばれた。

◆9得点とチーム最多6リバウンドの新外国人ニック・メイヨ(23) 会場の雰囲気も素晴らしかった。支えもあって、今日はやり返すことができた。

◆両チーム最多19得点のジャワッド・ウィリアムズ(37) たくさんのサポートありがとうございました。(13季ぶりに北海道のチームに復帰し)戻ってこられてうれしいよ。