ラグビートップリーグのヤマハ発動機は5日、岩手県釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムで、下部チャレンジリーグの釜石シーウェイブス(SW)と強化試合を行った。前半に3トライ、後半にも6トライを重ね、61-5で圧勝した。FB中井健人(24)が後半35分以降、3連続トライを奪った。

2011年(平23)の東日本大震災後、両チームは親睦を深めていることから、今季開幕前の対戦が実現。小雨の中、マスク姿で駆け付けた観客約900人は、新型コロナウイルス対策のため禁止されたコールや応援歌の代わりに、拍手で選手を鼓舞した。

昨年9月のワールドカップ(W杯)「フィジー対ウルグアイ」で約1万4000人が送った大歓声とは対照的に、この日の同スタジアムには、選手の声と体がぶつかる音のみが響いた。スクラムの際には拍手が送られ、SWが後半2分に1トライを返すと、大漁旗を振る観客の姿もあった。

約20年にわたるSWファンだという岩手県一関市の無職岩渕道夫さん(59)は「コロナで外出できない状況が続いていたので、結果より試合ができたことが良かった。次に向けてまた頑張ってほしい」と話した。