バスケットボールB2の仙台89ERSは8日、11季ぶりに古巣復帰したジョシュ・ペッパーズ(35)が初合流した。今季所属の全13選手も初めて集結して初練習を行い、桶谷大ヘッドコーチ(HC、42)は「個性を持ったいい選手が集まった。化学反応が起きて、どのようなチームになるのかワクワクしている」と気持ちを高ぶらせた。

5季ぶりのB1復帰へ、最後の新戦力が加わった。昨季はB1富山で17試合に出場し、1試合平均14・9得点を挙げたペッパーズだ。8月末に来日したが、新型コロナウイルス感染対策による14日間の自宅待機期間を挟んだため、即合流はできなかった。同期間は自宅でのストレッチや筋力トレーニングに励み、初練習では軽快な動きをアピールした。

日本でのプレーは14季目を迎えるベテラン。13-14年シーズンは現B3岩手(当時はbjリーグ)に在籍し、桶谷HCと1年間戦った。桶谷HCは「岩手時代よりも攻守のアドバンテージを理解している。チームメートを鼓舞できるし、外国人選手のリーダーシップを取ってほしい」と期待した。ペッパーズも「(チームが)1つにならなければ勝つことは難しい。ピースがそろった以上、勝てるチームにまとめることが自分の仕事」と役割を認識する。チームは今後、宇都宮と秋田のB1勢と対外試合を行う予定。実戦で出た課題を修正し、開幕から好スタートを狙う。【相沢孔志】