東京五輪代表に内定している競泳男子の瀬戸大也(26=ANA)が13日、地元・埼玉で「埼玉屋外AG大会」(川口青木町公園プール)に出場した。200メートル自由形で登場。同じ組で江原騎士、渡辺一平、坂井聖人の3人と泳いだ。

前半から積極的に飛ばして150メートルをトップでターン。しかし最後にスピードが鈍って1分49秒43の3位。自己ベストと2秒78差だった。

瀬戸は「このプールはジュニアのころから戦っていて、久しぶりで楽しかった。日本代表経験があるメンバー4人で同じ種目を泳ぐのは不思議な感じ。新鮮で楽しかった」と話した。

瀬戸は五輪延期に大きなショックを受けた。失望感を抱えたまま、8月28日の早慶対応戦でレースに半年ぶりに復帰。この日は復帰後2戦目だった。

「スピードが出ていなかったし、後半がきつかった。体力を戻したい」

レースをすることで課題や足りないものが明確になり、少しずつ前向きな気持ちが戻ってきた。

今後は10月の日本短水路選手権で世界記録を持つ400メートル個人メドレーに出場。その後は北島康介氏(37)が率いる「東京フロッグキングス」の一員として、国際リーグ(ISL)に参戦する。

「ISLは短水路(25メートルプール)なので、レースをするごとにスピードが戻ってくると思う。連戦にも疲れない体、持久力の強化をやりたい。ISLで少しでも活躍したい」と、「かえる軍団」での活躍を誓っていた。【益田一弘】