ビックカメラ高崎のエース上野由岐子投手(38)が、7回6安打3失点で、太陽誘電の藤田倭投手(29)との投げ合いを制し、今季初勝利を挙げた。

「倭だからこそ、負けるわけにはいかないという思いで投げた」。日本代表「SOFT JAPAN」を背負う2人の投手戦は、上野に軍配が上がった。初回に3点の援護をもらった上野だったが、その裏、太陽誘電の4番原田に2点本塁打を打たれ、1点差に迫られた。さらに3回には1番川村に同点弾を浴びた。6失点した開幕戦から状態が戻っていないようにも見えたが「コースや高さが悪く打たれただけ。開幕とは状態が違ったので、打たれたことに対する不安はなかった」と後半しっかり切り替え、追加点を許さずに粘った。

開幕戦から投げ込む日や休む日など、試合までのルーティンを変えた。「体のコンディションもよかった。投球の状態も感覚的に戻っている状態で臨めたので、開幕の失敗をうまく、切り替えられたかな」と手応えを感じた。次戦は26日、日立と対戦する。「開幕に比べたら、だいぶ修正できている。失敗してもいいからやりたいことをやっていきたい」と意気込んだ。