柔道のグランドスラム(GS)東京大会(12月11~13日、国立代々木競技場)の中止発表を受け、全日本柔道連盟(全柔連)は23日、コメントを発表した。

「GS東京2020中止のお知らせ」と題し、中里壮也専務理事が中止に至った経緯などを説明した。

以下、コメント全文。

「日本は東京五輪の開催国であり特別な配慮が必要であるという意識のもと、コンタクトスポーツである柔道の競技特性に鑑み、IJFとして慎重を期すためにグランドスラム東京の中止を判断したと、IJFより連絡を受けました。大会まで3カ月を切っておりましたが、直前のキャンセルとなると各関係者への影響が大きいため、現段階での決断となりました。年明けにはIJF大会や国内大会が多く予定されており、会場手配や予算面などの懸念も踏まえて大会の延期は現実的でないとし、中止の判断となりました。なお、入国制限や14日間待機の緩和については、本連盟からスポーツ庁に対し相談をしておりましたが、具体的な議論に入る前にIJF側が中止の判断をしたもので、政府の水際措置が中止の原因になったものではございません。本連盟としては、東京五輪の準備に向けて、政府、組織委員会、東京都などに対し、引き続き国内競技連盟として出来うる協力を図って参ります。グランドスラム東京の中止が10月31日、11月1日の講道館杯開催への影響することはございません。講道館杯は国内大会であり、本連盟のガイドラインに沿った大会運営に加え、選手や関係者に新型コロナウイルスの検査を実施するなど、感染防止を徹底すべく計画しております。66キロ級の東京五輪代表内定選考については、グランドスラム東京が予定されていた時期での開催を予定しております。両選手が最高の状態で試合に臨めるよう、そして柔道ファンの皆様に熱戦をお楽しみいただけるよう、会場や開催日などさまざまな角度から検討を進めて参ります」(原文まま)