9月25日、ロシアのソチ郊外にあるソチ・アウトドロームでF1第10戦ロシアGPのフリー走行が行なわれ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが1分33秒519のトップタイムを記録した。

ソチ・アウトドロームはパワーがものを言うサーキットだけに、メルセデスAMG勢が午前・午後ともに圧倒的な速さを見せ、午前中はタイヤを壊して予定通りにプログラムを進められずルイス・ハミルトンが19位に沈む場面もあったものの、午後のセッションでは予選シミュレーションも決勝ロングランも着実にこなして3位ダニエル・リカルドに1.058秒差を付けた。

レッドブル・ホンダは前戦で発生したパワーユニットのトラブルは「我々の想定を大幅に超えた複雑な要素が絡み合って起きたもの」(ホンダ・田辺豊治テクニカルディレクター)と究明し対策を施して臨んだが、ソチ・アウトドロームでは車体の挙動が不安定で速さを出せず、マックス・フェルスタッペンが1.529秒遅れの7位、アレクサンダー・アルボンは1.723秒差の12位となった。同じパワーユニットを搭載するアルファタウリ・ホンダの2台は11位・13位につけており、レッドブルの車体性能にいつものようなキレが見られなかった。

(米家峰起通信員)